そこで、「最終面接までオンライン面接で対応して、内定を出した企業」に取材し、その理由やオンライン面接の今後の可能性などを取材してみた。

 6月中旬から下旬にかけて、取材できた企業は以下の5社(50音順)。ちなみに、内定者全員が最終面接までオンライン対応というケースは少なく、採用活動中に切り替えたため、内定者の一部や7~9割程度というケースが多い。

◎フェンリル株式会社(大阪市北区、ソフトウエアデザイン・開発/企業のスマートフォン・ウェブアプリのデザイン・開発など)
◎株式会社プレシャスパートナーズ(東京都新宿区、採用コンサルティング・求人広告事業など)
◎株式会社ホワイトプラス(東京都品川区、生活テクノロジーサービス/ネット完結型クリーニング「リネット」など
◎株式会社ヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町、クラフトビールの製造・販売/「よなよなエール」など)
◎リスト株式会社(横浜市中区、総合不動産/仲介事業のリストインターナショナルリアルティなど傘下に6つの事業会社を持つ持株会社)

 これら企業への取材は、時節柄、対面は困難だったので、社長や人事担当者、広報担当者などに対して、メールやビデオ通話などのオンラインで実施した。

 傾向としては、やはり「最終面接までオンライン」という大手企業は少ないようで、どちらかといえば、人材採用に積極的な中堅企業やベンチャー・スタートアップ系の企業が多い。

オンライン面接を
導入したきっかけは何か

 まず、これらの企業がそもそもオンライン面接を実施した理由は何か。

 当然といえば、当然だが、5社すべての企業が「新型コロナウイルスによる感染リスクを避けるため」と説明している。

 加えて、こうした中堅・ベンチャー系企業では、大手企業に比べれば、総じて人材の採用活動も早め早めに動く傾向にある。しかも、より積極果敢である。「対面による就職活動が軒並みストップする中でも、弊社の場合、採用を立ち止まることは考えても見なかった」(フェンリル)という声もあり、少しでも採用活動を進めて優秀な人材を確保したいという狙いがあるようだ。

 本社が地方だったり、地方出身者の採用を積極的に実施していた企業では、過去にオンライン面接の経験があり、それほどためらいなく、早々に導入を決断したようだ。

「新卒採用では、もともと地方採用も積極的に行っていたため、コロナ以前でも最終面接までオンライン対応(本人による選択式)としていた」(ホワイトプラス)

「最終面接ではないものの、過去に、遠方の応募者に対してウェブ面接をした実績があり、面接ツールなどをすぐに手配することができた」(ヤッホーブルーイング)

 などの声があった。