ネット証券なら購入時の手数料が無料

 投信を販売している主な会社には、対面販売を中心とする「大手・中堅証券」、オンライン取引を中心とする「ネット証券」のほか、メガバンクや地銀などの銀行があります。

 このうち、取り扱う商品数が多く、積極的にノーロード(販売手数料が無料)で投信を取り扱っているのはネット証券です。

 取引の自由度やコストを重視するなら、ネット証券で口座を作るのがお勧めです。

 ネット証券最大手のSBI証券か、それに次ぐ楽天証券が有力候補になるでしょう。

 実際に投信を売買するときは、口数または金額を指定して申し込みます。

 「いくらから買えるか」は販売会社によって異なり、ネット証券なら100円から買えるところもありますが、1000円から、1万円からなど条件はさまざまです。

 なお、投信の基準価額は1日1回、その日の組み入れ資産の価格を計算して決まります。そのため実際の売り値や買い値は、売買を申し込んだ日の基準価額を翌営業日に確認する必要があります。

 売却する場合は、お金が口座に入金されるまでに解約申し込みから3営業日前後かかるのが一般的です。

朝倉智也(あさくら・ともや)
モーニングスター株式会社 代表取締役社長
1966年生まれ。1989年慶應義塾大学文学部卒。銀行、証券会社にて資産運用助言業務に従事した後、95年米国イリノイ大学経営学修士号取得(MBA)。同年、ソフトバンク株式会社財務部にて資金調達・資金運用全般、子会社の設立、および上場準備を担当。98年モーニングスター株式会社設立に参画し、2004年より現職。第三者投信評価機関の代表として、常に中立的・客観的な投資情報の提供を行い、個人投資家の的確な資産形成に努める。
主な著書に、『「つみたてNISA」はこの7本を買いなさい』『一生モノのファイナンス入門』(以上、ダイヤモンド社)、『「iDeCo」で自分年金をつくる』(祥伝社新書)、『お金の未来年表』(SB新書)など多数。