低位株ファンのみなさん、こんにちは。吉川英一です。

 2006年4月に『信用・デイトレも必要なし 低位株で株倍々!』(ダイヤモンド社刊)という本を出版させていただいて以来、多くの方々からご賛同をいただいたり、株関係の雑誌から取材をいただいたりと、反響の大きさに正直、自分自身でも驚いてしまいました。

 やはり、個人投資家にとっては「株で資産をつくろうと思えば、低位株だ」ということなんだろうと思います。

 今回は「吉川英一の低位株で資産倍増をめざせ!」の初回でもありますので、私の株投資歴について少し紹介させていただきたいと思います。

バブルでもまったく株で勝てなかった

 株を始めたのは1985年ですから、ちょうどバブル景気が始まった頃です。

 もちろん、この頃は、ただ株を買って持ってさえいれば儲かった時代で、誰でも簡単に儲けることができたと思うのですが、なんと私は、この頃まったく儲かりませんでした。なぜ、こんないい時期に株を始めたのに、儲からないのか、と誰もが思いますよね!

 それは株を買って、放置しておくことができなかったからなんです。

 毎日、新聞で朝1時間かけて株価をチエックしていましたし、仕事中も株価が気になり、外出すれば、証券会社に電話ばかりかけていたんです。

 おかげで証券会社の担当者にも居留守を使われる始末で、当時さぞかし迷惑な客だったろうと思います。

誰もが陥る株の罠

 3年間で投入した300万円ぐらいの資金が150万円に減って、ようやく、どうして勝てないのだろうかと真剣に考えました。結論は、毎日、新聞を見て、急騰してくる銘柄に飛びついていたことと、上がるまでじっと待つことができないこと、この2つが原因ではないかと気づきました。