資産運用は自己責任である。他人の意見を参考にする場合でも、必ず自分の頭で考えて自分で決めることが必要である。たとえ損をしても、誰も責任をとってくれないからだ。(経済評論家 塚崎公義)
他人の言いなりは危険
テレビに出ている株式評論家であれ、株に詳しい友人であれ、金融機関の担当者であれ、しょせんは他人である。いろいろなアドバイスをくれるかもしれないが、読者がそれに従って損失を被ったとしても、責任をとってくれるわけではない。
そこで、アドバイスは参考にするとしても、必ず自分の頭で考えて、最後は自分で決める必要があるのだ。
もちろん、「私は彼を尊敬しているから、彼のアドバイス通りに投資をすると決めている」というのであれば、それで構わない。もっとも、そのこと自体、読者の決めたことであるから、結果が悪くても、決して「彼」を恨まないと自分に誓う必要があるが。
たとえば信頼するファンドマネジャーの運用するアクティブ投信に資金を投じる行為は、これに近いといえるだろう。その結果が損失であっても、ファンドマネジャーを恨むのではなく、自分の責任だということだけは、しっかり認識しておきたい。