「どうやって美しさを保つ?」「50代で結婚できる?」「年老いた親をどうする?」「50代で仕事を失ったら」「大人であることのメリット」……など、大人の女性のリアルを綴ってフランスで大人気となったブログを元に生まれた書籍『大人が自分らしく生きるためにずっと知りたかったこと』が、6月3日に発売。化粧品とテクノロジーの進化により、母親世代よりもずっと若く美しくなった今の女性たちですが、アクティブに人生を楽しんでいるように見えて、「みんな言わないけど、本当はどうしてるの?」「これって私だけ?」と密かに気になっていることがたくさんあるはず。この連載では、誰も教えてくれないリアルな恋愛事情と、大人としてのお作法について、著者の体験をもとに紹介していきます。

理想の相手は、元交際相手

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いまの私たちは自分のことがとても大切。ふられたからといって、気力や肌や体重にまでダメージを受けたくない。ますます貴重になっていく時間を無駄にしないためにも、人生を――少なくともその一部を――共にしようとする候補者にはどんなタイプを求めるのか、行動を起こす前に決めておこう。

16歳のとき、私の理想の男性は、パウダースノーや水の上をウェーデルン(*連続小回りターン)で滑る人だった。水上スキーでものすごく大きな水しぶきを上げたり、マクシム・ル・フォレスティエの“サン・フランシスコ”をギターで弾けたりできればもっとよかった。20歳では、クラシックの音楽家か、型破りな政治家に憧れた。25歳になると、高等師範学校で古典文学を学んだ人かプロゴルファー。そういう人ならば、物ごとを学ばせてくれて、本を読むことを教えてくれて、あらゆる知識を吸収させてくれるように思えたから。

30歳では、しっかりしたキャリア・プランを持っていて、ギラギラした野望をできる限り控えめに語り、私が父親の態度に憤慨しているときに、とやかく言わずに受け入れてくれる人がよくなった。35歳のときは、むしろ面白い話で周囲を楽しませる人が好ましく、40歳では、名人でなくてはいけなくなった。何の名人? さあ、当ててみて!
料理? いいえ。
ウエーデルン? いいえ。
答えは「出口の見えないもの」。
そして50代のいま、私たちが夢見る男性は? 50代の若き女性にとっての理想の男性はどんな人?

理想の男性は別れた相手

二人の関係はずっと昔にごく平凡に終わりを告げた。彼の思い出の中にいるのは、若くてしなやかだった頃のあなた。あなたたちは互いをよく知っているし、好き合っていて、うまくいくことも知っている。うまくいかなかった原因があったとしても、過去のこと。
だったらどうして彼にしないの?

彼とだったら時間を節約できる。まずは、ときどきランチに誘ってみよう。連絡を絶やさないようにするのは、様子をうかがうため。はっきり言えば、いまのパートナーとうまくいっているかどうかを探るため。

そしてぼんやりとではあっても、可能性があるように思えたら、それを頭のどこかにとどめておいて。傷ついたときの心のよりどころになってくれるはず。

別れた相手は、見えないけれどもそこにいる。それを知っていれば安心できる。ある年齢を過ぎると、初めての関係をつくるのが難しくなる。新しいことがだんだんできなくなっていく。でも、焼け木杭に火をつけるなら……。

せっかく良さそうな男性を見つけたのに......この「ゴースティング(ばっくれ?)」は、特に大人の恋愛、婚活市場で横行し、私たちを悩ませる。でも、大丈夫。こういうのはよくある話。あなたに相応しくない男を一人、選択肢から排除できたと思えばいいだけ。ミレーヌ・デクロー著・吉田良子訳の書籍『大人が自分らしく生きるためにずっと知りたかったこと』では、ほかにも著者や友人たちの実体験や、大人ならではのパートナー選びのコツについて、フランス人ならではのウィットに富んだ視点を、クスっと笑えるエピソードとともに多数紹介しています。