今秋の米大統領選で再選を目指すドナルド・トランプ大統領の陣営がテレビ広告を再開する。期日前投票を実施する4州で2つの広告を流す。トランプ陣営によると、テレビ広告はトランプ氏による選対本部長入れ替えに伴う戦略的見直しのため、一時的に中断していた。トランプ陣営は3日、2つのテレビ広告をノースカロライナ、ジョージア、フロリダ、アリゾナの各州で流すと発表した。選対本部長のビル・ステピエン氏は同日のFOXニュースのインタビューで「選挙の決断をするときにこうした広告の映像が人々の心に焼き付いているようにしたい」と語った。広告の1つは、民主党の指名候補に内定しているジョー・バイデン前副大統領は「急進左派の政策を受け入れてきた」と訴え、もう1つは増税の可能性などを含むバイデン氏の政策に対し、女性が懸念を示す内容となっている。トランプ陣営は、この女性はトランプ氏を支持しながらも世論調査には反映されない「サイレント・マジョリティー(声なき多数派)」を代表しているとしている。