コロナ禍で在宅勤務が進み、部下とのコミュニケーションが一層取りにくくなった。上司世代の中には、部下をどう育てたらいいのか、彼らにどうやったら能動的に取り組んでもらえるのか、頭を抱えている人も多い。経営・組織戦略コンサルタントの西野一輝氏が、自身の著書『モチベーション下げマンとの戦い方』から一部を抜粋・再構成して「部下の新しい動かし方」を紹介する。
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いつでも見守っている姿勢を示す
リモートワークが進む中、「自分のことを温かく見守ってくれていると感じれば、モチベーションが上がりやすい」と話してくれた若手社員がいました。
つまり彼らは、傍らで見ていてくれる――いまどきの言葉でいえば、スクール形式ではなく個別指導型で仕事に関わってほしいと願っています。個別指導型の指導を学生時代に受けてきた影響もあるのかもしれません。私はチアアップ型の指導と呼んでいますが、「頑張れ」と横で伴走する姿勢を見せることがとても重要なのです。