「リモートパワハラ」に、普通の上司が陥りやすい理由普通の上司がパワハラの加害者に?(写真はイメージです) Photo:PIXTA

  職場でのパワーハラスメント(パワハラ)防止対策を企業に義務付ける関連法が2020年6月に施行されました。厚生労働省によると、パワハラの定義は「職場において行われる (1) 優越的な関係を背景とした言動であって、 (2)業務上必要かつ相当な範囲を超えたものにより、(3)労働者の就業環境が害されるもの であり、(1)から(3)までの要素を全て満たすものをいう」とされています。

 また、パワハラを以下の6種類に分けて具体例を提示しています。

1.相手を殴ったり物を投げつけたりすることなどの「身体的な攻撃」
2.同僚の前で大声で叱責することなどの「精神的な攻撃」
3.気に入らない部下などを仕事から外し、長期間にわたり別室に隔離するなどの「人間関係からの切り離し」
4.業務上明らかに必要ないことやできない業務を強制的にさせることなどの「過大な要求」
5.能力や経験とかけ離れた程度の低い業務を命じることなどの「過小な要求」
6.私的なことに過度に立ち入ることなどの「個の侵害」