レバノンの首都ベイルートで4日、大規模な爆発が発生した。多数の死傷者が出ている模様で近隣の住宅にも甚大な被害が及んでいる国営通信社の報道によると、港湾施設の倉庫で火災が発生し、その後大規模な爆発が起きた。ただ、出火の原因については言及していない。爆発により近隣のアパートでは、窓ガラスが割れ、バルコニーや扉が吹き飛ばされるなどの被害が出ている。周辺はほこりやガラスの破片で覆われた。現場付近では、病院に向かおうと血だらけの負傷者が手を振って救急車を呼び止めているが、大量のがれきや破壊された車が道をふさいでおり、救急車の搬送が困難になっている。レバノン軍の関係者によると、事件が起きた倉庫内には、硝酸ナトリウムなどの爆発物があった。爆発の原因は攻撃ではなく、火災である公算が大きいとしている。