都道府県の特色や歴史が
楽しく学べる!

伊藤 賀一監修『「47都道府県」地図帖の深読み事典』(TJMOOK)

 最後はこの『「47都道府県」地図帖の深読み事典』です。これは旅行雑誌のようなテイストで、47都道府県のちょっとした面白い話がたくさん詰まっている一冊です。

 先ほどからお話ししているとおり、勉強というのは自分が主体的になって、自分の生活や世の中との接合を考えながら学ぶことで、はかどっていくものです。ただ机に向かって、わけのわからない文字列を暗記しているような気分で勉強していては身になりません。目の前にあるものが、実は自分の身の回りのことや社会の何かとつながってくることが実感できた瞬間、学ぶモチベーションが強くなり、学力というのは大きく向上すると思います。


 そう考えたときに、この『「47都道府県」地図帖の深読み事典』は素晴らしい一冊です。さまざまな角度の面白い話を聞きながら、自然と47都道府県についての勉強をすることができます。イラストも多いので視覚的にも楽しく、頭にも入ってきやすいです。自分の住んでいる都道府県や行きたいと思っている都道府県のページをついつい深く読んでしまい、自然と主体的に勉強をすることができるのです。

マンガでわかる東大読書西岡壱誠氏の著書『マンガでわかる東大読書』(東洋経済新報社)

 僕はこういう「楽しく勉強できる本」を小中学生のときにはどんどん読むべきだと思います。ここで登場する都道府県の特徴は、もちろんただ面白いものもありますが、実は高校の勉強で生かせる知識や日本史を勉強する際に前提となるようなものもあります。

 今回紹介した3冊全てに言えることですが、次の勉強に生かせるような本というのはかなり価値が高いです。そういう本をできるだけたくさん小中学校の間に読んでおけば、それからの人生がより豊かなものになるのではないかと思います。

 ぜひ夏休みに読んでみてはいかがでしょうか?

(現役東大生作家 西岡壱誠)