情報のとりやすいのは、TOPIX連動型よりも
日経平均連動型

 より組入銘柄が多く分散効果が高いのはTOPIX連動型ですが、日経平均株価はニュースなどでもよく取り上げられるので情報に触れやすいというメリットがあります。

 TOPIXは2020年3月時点で今後見直しが見込まれていることもあり、ここでは日経平均株価連動型を選ぶことをおすすめします。

ポートフォリオに組み入れるべき3本はこれ

 前回リストアップした国内株式型インデックスファンドの組み入れ銘柄の候補は、

〈eMAXIS Slim国内株式(日経平均)〉〈ニッセイTOPIXインデックスファンド〉〈iFree日経225インデックス〉〈iFree TOPIXインデックス〉〈ニッセイ日経平均インデックスファンド〉〈eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)〉の6本でした。これらは、いずれも0・15%でコストが最も低いものでした。

 したがって、この6本のうちから選ぶべき国内株式型インデックスファンドは、

 〈eMAXIS Slim国内株式(日経平均)〉
 〈iFree日経225インデックス〉
 〈ニッセイ日経平均インデックスファンド〉

 の3本がポートフォリオに組み入れるべきファンドになります。3本のうちどれを選んでも構いません。

朝倉智也(あさくら・ともや)
モーニングスター株式会社 代表取締役社長
1966年生まれ。1989年慶應義塾大学文学部卒。銀行、証券会社にて資産運用助言業務に従事した後、95年米国イリノイ大学経営学修士号取得(MBA)。同年、ソフトバンク株式会社財務部にて資金調達・資金運用全般、子会社の設立、および上場準備を担当。98年モーニングスター株式会社設立に参画し、2004年より現職。第三者投信評価機関の代表として、常に中立的・客観的な投資情報の提供を行い、個人投資家の的確な資産形成に努める。
主な著書に、『「つみたてNISA」はこの7本を買いなさい』『一生モノのファイナンス入門』(以上、ダイヤモンド社)、『「iDeCo」で自分年金をつくる』(祥伝社新書)、『お金の未来年表』(SB新書)など多数。