1. 意思決定の質と
スピードが高まる
経営者をはじめCXOにとって、何か問題が起きたときや課題に直面したとき、あるいは選択しなければならない場面に直面したとき、明確なMVVがあると、それに立ち返り、それに即しているかどうかを考え、迅速かつ一貫性のある意思決定ができる。
つまり、磨き込まれたMVVがあると意思決定の迷いが減るのだ。意思決定のスピードが速まり、かつ、質の高い決断を下すことができる。「AとBという選択肢があり、どちらも甲乙つけがたい。
では、我々のMVVに即して考慮したときに、どちらが適切だろうか?」と考えることによって、意思決定による費用対効果(ROI)はどうか、という視点だけではなく、チームメンバーの納得感やエンゲージメントへの影響、ステークホルダーへの説明責任を持つことができる。
逆にMVVに立脚しない意思決定は、一貫性を損ねてしまうことになり、中長期的に見たときに、自社の強みや競合優位性を失ってしまうリスクがある。