コロナ禍で地方企業の約6割が採用継続・拡大を見込むワケ採用拡大を見込む地方企業も少なくないようです Photo:PIXTA

地方企業939社のうち
採用に前向きな企業が6割!

 内閣府が発表した今年4~6月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除く実質で前期比7.8%減でした。マイナス成長は3四半期連続、減少率は比較可能な1980年以降で最大でした。

 このように新型コロナウイルスは経済に大きなダメージを与えています。ということは、企業の求人や採用意欲は非常に落ち込んでいるのではないか。とりわけ地方企業の落ち込みはひどいのではないかと想像されますが、実際に調査してみると、必ずしもそうとは言えないようです。

 われわれのグループ会社で、大都市圏から地方へのUターン・Iターン転職を支援しているリージョナルスタイルでは、7月29日~8月16日に顧客企業を対象とした緊急アンケートを実施しました。
※2020年8月24日発表【リサーチ】コロナ禍における地方企業の求人動向調査

 リージョナルスタイルの顧客である首都圏以外に立地する企業を対象に、「新型コロナの影響に伴う今後の見通し」について質問したところ、「採用数を増やす」と答えた企業が7%、「同数の採用を続ける」が51.0%で、合わせて6割近くの企業が採用の手を緩めていませんでした。これは、われわれにとっても意外な数字でした。