総理退任で感じた
国会のあり方への疑問

辞任を決めた安倍総理へ、宮崎謙介からの手紙

 総理が辞意を表明されてすぐに世の中は「ポスト安倍」一色になっていますね。確かに、日本のリーダーが誰になるのかということは重要なことです。メディアも早速その話題で持ち切りですが、それにしても節操がなくて浅ましいと思うのです。

 さらに辞意表明の数時間後には、総裁候補に名前の挙がる人物が次の総理の決め方はどうすべきかと、あたかも我田引水にも見えるような発言をする姿には失望しています。こんな姿を見せるとまた政治不信が進んでしまうような気がしてなりません。せめて当日くらいは総理のご体調を慮り、これまでの功績を称えるべきではないかと思うのです。私はあの夜、一人ニュースを観ながらモヤモヤしていました。

 今回の総理の退任にあたり常々思っていることを改めて認識しました。それは国会のあり方です。特に総理の国会での質疑時間です。年間に200時間も総理は出席されていました。先進7カ国の首脳はだいたい年間40時間です。そして、出席しても野党の週刊誌ネタを引用するようなゴシップ質問を野党から浴びせられるのはお気の毒でした。連日の追求のための追求、不毛な議論が総理の体調を蝕んだと言っても過言ではありません。

 日本の国会対応も先進7カ国の水準にすべきだと思います。一国の総理はもっと労力を外に向けていただきたいと考えるのは、政治に携わる者であれば誰もが思いは同じでしょう。

 先にも申し上げましたが、国政の役割は「マクロ経済」と「外交・国防」です。そのトップである総理大臣であればなおさら、それに特化していただきたいです。

 国会対応に追われすぎることなく、総理しかできない外交にもっと積極的に注力してくださっていたら諸問題も解決に向かっていたかもしれない、日本のプレゼンスはもっと向上していたかもしれない、そんな思いでいっぱいです。

 今の野党、旧民主党も政権運営をしたことがあるので、それを理解しているだろうにどうして協力しないのでしょうか。確信犯なのでしょうか。謎が謎を呼びます。