5. 顧客は誰か明確にできているか
顧客に対する価値提案が明確であることが、優れたミッションを生み出すための重要な前提条件になる。自分自身の事業を「誰の」「何を(どんな課題を)」「どのように解決する」というシンプルな一言で表現できるだろうか?
特に重要なのが「誰」の視点である。優れたプロダクトやユーザーエクスペリエンス(UX)を提供するには、自分がターゲットにしているユーザーの視点が非常に重要になる。もし、経営陣やメンバーの間で「誰」(=ターゲットユーザー)に齟齬があれば優れたプロダクトを生み出すのは難しいだろう。
私がスタートアップで相談にくる人によく伝えるのが、「自分たちのプロダクトを通して顧客がどのように幸せになったのか? どう幸せになってほしいのか? について明確にしよう」ということだ。
これは「誰の(WHO)、何を(WHAT)、どのように(HOW)」を明確にすることにもつながるが、自分たちがターゲットにする顧客は誰で、自分たちの商品やサービスを使うことでどのように成功したのか(感動したのか)を改めて、自らに問うていただきたい。