コロナ,ビジネスモデル
新しい時代でも通用するビジネスモデルを構築する方法とは? Photo:PIXTA

レストランやカラオケをはじめとした「物理的に人が集まること」で利益を得てきた業界は、コロナ禍によって大きなダメージを受けた。これからはどのようにこの被害を最小化するかだけでなく、本格的な業態の変革を考える必要がある。そこで、ビジネススクールのグロービスでマーケティングや経営戦略を講ずる下道陽平氏が、新しい時代の捉え方、新しい時代に即したビジネスモデルや事業の考え方を語る。

コロナの影響を受けたビジネス
受けなかったビジネス

 新型コロナウイルス感染拡大防止の自粛期間が明け、社会は新しい生活様式とともに変わろうとしています。リモートワークを余儀なくされ、顧客との対面接触がしづらくなるなど、企業のあり方が岐路に立たされています。とはいえ、悲観していても仕方がありません。こうした変革期こそ、従来型のビジネスモデルを見直し、大きく飛躍するチャンスです。これからの時代、新しい生活・行動様式と共存できるようなビジネスモデルをどう考えるべきかをお話しします。

 まず、今回の自粛期間に、影響を受けたビジネスと、そうでないビジネスを整理しておきましょう。

 ボストンコンサルティンググループが発表した調査「COVID-19 Consumer Sentiment Snapshot: Special Feature—Asia-Pacific」によると、先進国では特に、家庭内で消費されている商品やサービスを扱うビジネスはあまりコロナによる影響を受けていませんでした。それどころか、以前よりも高い利益を上げているビジネスもあります。動画配信サービスのNetflixは2020年1~3月期で史上最高益を記録しています。また、手前みそで恐縮ですが、私が所属するグロービスが配信する「グロービス学び放題」も利用者数が直近3カ月で70%増となりました。

 かたや、コロナの影響を受けたビジネスとして挙げられるのが、人が集まることでサービスの目的が達成されるものや物理的なサービスです。皆さんご存じのように、飲食、カラオケ、スポーツ観戦、コンサートホール、映画館、ジムなどは大きな影響を受けました。感染拡大の初期にあっては、人々が外に出ないことが社会全体の利益となるため、休業することにも意味がありました。しかし、いつまでもそのままでは新しい時代に対応できません。

 さて、ではどのように変わっていけばよいのか、何を変えるべきなのか。それを考える前に、もうひとつ大前提となる重要事項を確認しておきましょう。