娯楽施設を運営するオーバー・ガトリンバーグでリスク管理責任者を務めるジェリー・ハスキー氏は今夏、遊園地のスタッフ集めに苦労した。これから冬のスキーシーズンを迎えるが、同じ問題が起きることを懸念しているという。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)に伴うロックダウン(封鎖)や移動制限などの措置により、今年は採用に新たな困難が生じている。米国政府はさらに別のハードルを課した。ドナルド・トランプ大統領は6月、交流訪問者向け「J1」ビザや季節労働者向け「H2B」ビザなど一部の就労可能なビザ発給を年内いっぱい禁止した。米国民の雇用を守ることが目的だとしている。だが経営者らによると、今夏に米国人労働者を獲得するのは厳しかった。季節限定の仕事は永続的でないほか、手頃な住居を見つけるのも難しい。また一部では、単に十分な数の労働者がいないことが背景にあるという。