コロナ禍や自粛生活などの「環境の変化」により、多くの人が将来への不安を抱え、「大きなストレス」を感じています。
ストレスを溜め込みすぎると、体調を崩したり、うつなどのメンタル疾患に陥ってしまいます。
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人の意見に従うと「不幸になる」

「周りの人の意見に流されてしまう」
「人に言われたことを受け流すのが難しい」
「親や上司、立場の強い人に言われると反論できない」
「態度の強い人の意見に押し切られる」

日本人の多くは、人の目を気にして生きています。ある調査によると、「多数派の意見に流されやすいほうだ」と答えた人は、全体で30.7%。30代女性では、41.0%にも及んでいます。

じつに多くの人が、「同調圧力」に屈してしまうのです

自分の意見や考えをなんとなく持っていても、人の意見に流されずに、自分で判断、決断できるという人は少数派です。

しかし、他人の意見のまま生きることは、他人の人生を生きるということ。他人の人生を生きることは、時間の無駄、人生の無駄です。

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人の意見に流され、人の意見に従って生きるのをやめるにはどうすればいいのでしょうか。

まず、人によって「言うこと」がまったく違うことを知っておきましょう

あなたのお父さんが言うこと、お母さんが言うことは違います。あなたの妻(夫)が言うことも違う。友人のAさんが言うことも違うし、友人のBさんが言うことも違う。ご近所さんのCさんとDさんが言うことも違う、テレビや雑誌に書いてあることもさまざまです。

誰もが、自分の価値観で、自分の意見や考えを好き勝手に述べて、あなたに押し付けてきます。その種々雑多な意見に迎合するようにやっていくと、こっちにもいい顔をして、あっちにもいい顔をしなければいけません。しかし、現実的にはそんなことは不可能です。ある人の意見を参考に行動すると、別の人からは必ず「そうじゃない」と言われてしまいます。

あなたの周りに、10人の親しい人がいるとすれば、10人全員にいい顔をするのは不可能です。10人の意見を真に受けて聞くと、ある人は「左に行け」、ある人は「右に行け」、ある人は「まっすぐ行け」と言います。結局、どっちに行っていいかわからなくなり、迷走した人生になります。

迷走しないためには、目標を決めて一直線に進む必要があります。方向性も定まらず、右や左にフラフラ進んでいては、いつまで経っても目標に到達することはできません。

他人は何一つ「責任」をとらない

あなたの周りの人は、あなたに「ああしたほうがいい」「こうしたほうがいい」と適当なことを言いますが、その通りに実行して大失敗したとしても、誰も責任はとってくれません。

親の言うことをすべて受け入れて生きても、20年後にはあなたの親は、亡くなっているかもしれません。「親の言うとおりに生きて、こんなひどい人生になった!」と、親に文句を言うことすらできないのです。

あるいは、友人のアドバイスほど適当なものはありません。友人のアドバイスに従ってせっせと行動しても結局うまくいかなかった場合、その不満を友人にぶつければ、あなたの友人は、「そんなこと、言ったっけ?」と言うはずです。

こちらが真摯に受け止めていても、相手は覚えてもいないことが多いのです。人から相談を受けても、思いついたことを反射的に言う人もいます。ザックリ言うと「テキトー」「口からでまかせ」。そんな「テキトー」な意見を真に受けたり、いちいち気にしていたら、本当に人生を棒に振ります。

他人の意見は、あくまでも「参考程度」に聞くにとどめましょう。最終的に、あなたの人生は、あなたが自分で決めるべきです。10年経って、その決断が間違いであったことに気づいたとき、自分で決めたことであれば、「しょうがない」と思えますが、他人の言うとおりに従って決めた場合は、取り返しのつかないほど「後悔」するのです。

とはいえ、「他人の意見にどうしても流されてしまう」。頭ではわかっていてもやめられないものです。

その理由は、自分に自信がないからです。自分に自信がないから、自分の意見、考えを貫き通すよりも、「とりあえず他人の意見を聞いておいたほうが楽」と思い、他の人の意見に身を任せてしまうのです。