乗客を出迎えるエミレーツ航空の男性キャビンアテンダント(2015年3月撮影) Photo:123RF

昨年4月、全日本空輸(ANA)が初めて男性キャビンアテンダント(CA、客室乗務員)を新卒採用したことが話題となった。他の航空会社ではすでに男性CAは珍しい存在ではなくなっているが、国内最大手の航空会社がこのタイミングで男性CAの雇用を始めたのにはどんな背景があったのか。月刊エアステージ編集長の川本多岐子氏に話を聞いた。(清談社 中村未来)

LCCの成長で
男性CAが定着した

 長らく女性の花形職業と言われてきたキャビンアテンダント(CA)。しかし近年、航空会社の状況が変わる中でCAのイメージも変化しつつある。昨年4月に全日本空輸(ANA)が男性CA4人を採用したことは、業界が本格的に変わってきたことを決定付ける出来事でもあった。航空業界の就職情報誌「月刊エアステージ」の編集長、川本多岐子氏は言う。

「ANAにはこれまで、外国籍の男性CAはいましたが、日本人男性のCAはいませんでした。採用試験を受けることはできましたが、受からなかったんです。そのため、CAを目指す男性はANAを諦めて外資系航空会社やLCC(格安航空会社)に流れていくのが普通でした。それが変わったということで、男性の志望者にもチャンスが広がり、業界にとっては大変良いニュースだったと思います」