「成功する人は、普段からどのようなことを考え、どのような行動をとっているのだろう?」
そのような疑問を心に浮かべたことがある人は、多いのではないでしょうか。
『成功者がしている100の習慣』はまさにそのような疑問に答える一冊です。リーダーシップ・コーチングやメンタリングの分野で国際的に活躍し、香港・ブダペスト・サンチアゴ・上海・ドバイなどでの豊富な海外経験を持つイギリス人の著者ナイジェル・カンバーランドが、長年のコーチングや人間観察の経験から導き出した成功者に共通する100個の習慣を、わかりやすく、実践しやすい形で読者に紹介します。
著者は、成功を仕事や経済的豊かさといった尺度のみでとらえているのではありません。家族や大切な人たちと愛情豊かで良好な関係を築き、他人に親切にし、心身の健康を維持して充実した人生を送ることを真の成功とみなすべきだと主張しています。
この連載では、本書に紹介されている100の習慣のエッセンスの中から特別に抜粋し、関連する古今東西の名言も織り交ぜながら簡潔に紹介し、成功しない人が陥りやすい思考・行動のパターンも指摘します。この習慣を私たちが生活に取り入れていくための具体的な実践方法のヒントもご紹介していきます。

「毎朝の過ごし方のまずい人」が成功しない理由Photo: Adobe Stock

成功者の習慣7「朝に一日の計画を立てている」
成功する人は朝を制することで一日を制し、成功しない人は朝から遅れをとることで一日に敗れる

「鏡に映る自分に、にっこりと微笑む。毎朝そうしていると、人生に大きな変化が起こる」
オノ・ヨーコ(日本の前衛芸術家)

  毎朝の過ごし方がまずいと、成功は遠のいていきます。一日をどう始めるかは、あなたの人生が成功するかどうかの大きなカギを握っているのです。何事も、初めが肝心。仕事に限らず、料理でもスポーツでも、良いスタートを切ることができれば、その勢いを持続できます。朝を制する者は、一日を制するのです。

 朝をだらしなく始めることへの言い訳はいくらでもできます。気分が憂鬱だ、寝不足だ、雨の中を通勤しなければならなかった。しかし「一日の始め方が悪くても、最後に辻褄が合えばいいや」という考えが習慣になると、とても危険です。

 週末の朝も同じ。「貴重な自分の時間」を過ごすか、ダラダラと時間を無駄にするかで、人生には大きな差がつきます。

成功のための
格言
毎朝の過ごし方がまずいと、
成功は遠のいていく

Start each day badly and you wave success goodbye.