白内障写真はイメージです Photo:PIXTA

視力低下で免許更新に危機
原因は白内障だった

「レンズを変えても視力がでません。このままだと免許の更新ができないので、眼科で診てもらってください」

 最近視力がかなり低下したと感じていたタダシさん(仮名・54歳)は普通車の免許更新を半年後に控えたある日、メガネのレンズ交換に行った店でそう言われ、さっそく近所の眼科クリニックを受診した。

 一番視力の出るレンズを装用して測定する「矯正視力検査」や水晶体の混濁の程度を直接顕微鏡で観察する「細隙灯顕微鏡検査(さいげきとうけんびきょうけんさ)」「眼圧検査」等何種類もの検査を行った後、医師は言った。

「右目は白内障ですね。ほとんど見えていない状態で、コンタクトレンズを入れても0.2。左目は緑内障の兆候が見られますが、コンタクトレンズで1.2まで矯正できています。でもほぼ片目で見ている状態だから疲れるでしょう。両目では0.6、これだと運転免許の更新はできません。右目の白内障を手術しましょうか」

 普通免許の視力合格基準は、両眼で0.7以上、かつ、一眼でそれぞれ0.3以上。一眼の視力が0.3に満たない方、若しくは一眼が見えない方については、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上…ということになっている。