「自分の考えや打ち合わせ内容をその場で図解する。このテクニックがあれば、会議、ブレスト、プレゼンが劇的に変わる。考える力と伝える力が見違えるようにアップする」
こう語るのは、アートディレクター日高由美子氏。「フレームワーク」や「キレイな絵」を一切排除し、瞬間的なアウトプット力の向上を徹底的に追求するワークショップ、「地獄のお絵描き道場」を10年以上続けています。複雑なことをシンプルに、難しい内容をわかりやすく。絵心ゼロの人であっても、「その場で」「なんでも」図解する力が身につくと評判になり、募集をかけてもすぐキャンセル待ちに。
本連載は、日高氏の処女作『なんでも図解』のエッセンスを抜粋し、「絵心ゼロの人であっても、伝わる図を瞬時に書くためのテクニック」を伝えるものです。
問題です。次の文章を「図」にしてください
本日も「文章を図にする」トレーニングをしましょう。次の文章を図解してください。
ポイントは「余白」です。「余白」をまったく空けないと、次のような図になってしまいます。
余白がないと、囲みや矢印が書きにくく、図解そのものが難しいのです。
余白を空けると、こんなにスッキリ!
一方、余白を空けるとどうでしょうか。次の画像を見てください。
囲みや矢印が書きやすいので、構造や関係性がわかりやすいですね。このように、余白があるのとないのとでは後からの構造化のしやすさが全く違います。
余白が必要な理由は主に次の3つです。
(1)後から文字を囲みやすい
(2)後から時系列や因果関係の矢印が書きやすい
(3)最後まで聞かないと結論がわからないときも、余白があれば情報を書き加えられる
では、余白はどれくらい空ければいいのでしょうか?