リスクを取ってでも人と違う道を行く――。イノベーターとして活躍する若きリーダーたちは、どう育ってきたのか。今回は、大学在学中にコーヒーの魅力に取り付かれ、コーヒー店の経営者兼バリスタとして、産地や作り手によって異なる素材の味を楽しむ新しいコーヒー文化を伝える活動のほか、オフィス向けのコーヒーサービス「WORC」を展開する川野優馬さんです。(聞き手/ダイヤモンド編集部論説委員 深澤 献)

小学校教師から感じ取った
“仕事をやらされている感”

――ご両親は共にジャズミュージシャンなのですね。

川野優馬・ライトアップコーヒーWORC代表

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 父はベース、母はピアノをやっていて、家で楽器をずっと練習しているのが当たり前でした。10歳くらいのときに初めてコンサートで演奏する姿を見て、こういう仕事なんだと思った記憶はあります。

――ご自身も音楽を?

 楽器を触らせてもらったことはありますが、ベースは重くて、ピアノは広いというくらいで、特に興味は持ちませんでした。両親からも、ミュージシャンになってほしいというような期待は一切感じませんでした。そもそも両親と音楽の話はそんなにしていません。

 両親は僕が何に興味を持っているか探っているようなところがあって「何が楽しい?」「何が好き?」と聞いては、「じゃあやろうよ」と誘ってくれました。小学校のときには「算数が好き」と言うと数学オリンピックの問題集を買ってきてくれたり、何かと刺激を与えてくれていましたね。

 あと、インターネットに触れるのは早かったです。両親は1990年代からMacを使っていたので、僕も3、4歳のときからホームページを作っていました。

――将来はどんな仕事をしようと考えていましたか。

 スーツを着て満員電車で出勤するような両親でなく、2人とも好きなことを仕事にしているのが分かっていたので、自分もやりたいことをしようとは思っていました。