Tロックの特徴は、グレードにかかわらず装備が極めて充実している点だ。2ゾーンのフルオートACやSSDナビ機能付きインフォテイメントシステム、モバイルオンラインサービスを全車に標準装備。全車速追従機能付きレーダー式クルーズコントロールやレーンキープアシスト、後退時の警告/ブレーキ機能付きのリアトラフィックアラートといったADAS装備も充実している。

 試乗車は、「VWのSUVとして初めて、ルーフセクションにコントラストカラーを用いた2トーン仕様が選べる」という、TDIスタイル・デザインパッケージ。基本装備が充実していることから、装着オプションはフロアマットだけだった。

静粛性は高水準

 鮮やかなラヴェンナブルー(M)のボディにホワイトのルーフの組み合わせは、フレッシュで若々しい。インテリアもお洒落な印象だ。樹脂パーツの質感は必ずしも高いとはいえないが、価格(約400万円)以上のバリューを感じた。

VW・T-Roc(Tロック)・TDIスタイル・デザインパッケージインパネインパネはメーター&ディスプレイを上方配置 各種スイッチを中央にまとめた機能的な造形 着座位置はSUVらしく高く視界はワイド ボディ色とコーディネートしたパネルがお洒落な印象

 運転席に腰を降ろす。想像以上にアイポイントが高く、SUV感覚が強い。ドアミラー周辺の“抜け”がよく、視界がいい。室内も広い。後席の着座姿勢は比較的アップライト。前席下への足入れ性に優れ、大人2名にとって十分なスペースがある。下部にテンパータイヤを収めたラゲッジスペースは、高さ調節式のフロアボードを下段にセットすると、深さと容量がたっぷり確保される。

VW・T-Roc(Tロック)・TDIスタイル・デザインパッケージ前席シートは座り心地に優れた大型形状 デザインパッケージはフルファブリック仕様 着座ポジションは前後ともアップライト
VW・T-Roc(Tロック)・TDIスタイル・デザインパッケージリアシート

 試乗スタート。まず実感したのは“VWのディーゼルモデルの中で最も優れている”と思える高い静粛性だった。ディーゼル特有の音は耳につかず、リラックスした走りが楽しめる。

 Tロックが静かな理由は、「車両重量が1430kgと比較的軽量なため、DCTがスタート早々に高いギアへとバトンタッチ、全般にエンジン回転数を低く抑えているから」だろう。パドル操作で低いギアを選択しエンジン回転数が高まると、ノイズも急速に高まる傾向があった。