米西部地域は強風や森林の乾燥・雷雨のために、史上最大級の危険で大規模な山火事シーズンに直面している。カリフォルニア州では先週までに300万エーカー(約1万2140平方キロメートル)以上が焼失。これは前年同時期の合計焼失面積の10倍に上る。火は数時間で森林を丸ごと焼き尽くし、前例のない速さで移動している。カリフォルニア州森林保護防火局によると、3000棟を超える建物が破壊され、少なくとも11人が死亡した。コロラド州では記録が開始されてから最大規模の火災が依然、グランドジャンクション北部で続いている。炎の嵐は先週、オレゴンとワシントン両州でも猛威を振るい、複数の町を焼き尽くした。火勢は一向に収まる気配がなく、前線の救急隊員は最長48時間シフトで対応にあたっており、手が回らない状態だ。