リモートワークになったことで、むしろ上司と部下の関係がよくなったという事例は、数多くあるのです。
部下を大切にしている上司がやっている例を一つ、紹介します。毎日10分間のミーティングです。Zoom、Slack、Teamsなど、その組織が導入しているツールを駆使して、時間をとっているのです。制度や形としてよりも、「お互いに連絡を取りたい」と思う流れを作り出すことが大事なのです。
「部下をよく見ている」というメッセージは
10分間の面談で伝えられる
10分間のミーティングというと、「なんだ、そんなことか」と思われる方もいるかもしれません。制度として毎日10分間の朝会をやっているという組織は以前からあるかもしれません。
問題は、それが形式的になってしまっていることです。
部下の目を見て話していますか? Zoomでは目を見て話すことなんて難しいと思われるかもしれませんが、真剣に目を見て話しているかどうかは相手にも伝わります。部下の話を聴こうという気持ちがあれば、あいづちの打ち方も変わります。
たとえ10分間という短い時間であっても、「君のことを気にかけているよ」、「さあ今日も頑張って、自分で考えて自分で動いてください」、「期待しているよ」というメッセージを伝えることが大事なのです。
部下が何を話したがっているのか、逆に上司からのアドバイスをほしいと思っているのか、きちんと見極める必要があります。上司はまずは「聴き役」に徹するべきでしょう。先走った発言をしてしまうと、部下のやる気をなくしたり、指示待ち族にしてしまうかもしれません。