初出店ブームを支える
2つの要因

「無印良品」のほかにも、日本の雑貨ブランド「LOFT」が上海に中国初出店し、2023年までに上海のほか成都などに6つの直営店を開くという。

 また、デザイナーの山本耀司と同名のブランド「ヨウジヤマモト」が四川省成都に上陸を果たした。

 このように日本ブランドが中国に続々と集結、初出店している。その中には、中国の消費者がすでに熟知しているブランドまでも、新業態という形で斬新なコンセプトの店を初出店している。

 中国のビッグデータサービス企業「中商数据(Dataquest)」の李静雅(Li Jingya)副社長は、こうしたブームについて次のように解説する。

「(初出店で消費を喚起する)『初出店経済』は今、中国の消費分野のホットスポットだ。特に小売業、飲食業のブランドに集中している。また、初出店とは、業界で代表的な知名度を有するブランドが、ある地域で最初に開くことだけではない。伝統ある老舗であっても、業態や経営モデルのイノベーションを通して、新しい概念や顧客体験を打ち出す店も含まれる」

 中商数据のデータによると、昨年までに上海では986の初出店があった。

 さらに2020年上半期だけで320の初出店と、出店ペースは加速している。海外ブランドが56店を占め、そのうち日本ブランドは13店と、海外ブランドの23%を占めている。

 上海や北京などの沿海地区に限らず、内陸の成都でも「初出店経済」の発展は早く、海外ブランドの成都への初出店数は、上海、北京に次いで多い。