スライドは「手書き」になる

三輪:プレゼンでスーツを着る機会が減る。これだけでも非常に大きな変化だと思いますが、澤さんはコロナ後のプレゼンは、ほかにどんな変化が起こると思いますか。

:僕はこれからプレゼンは、今まで以上にアナログなものになっていき、「手書き」のスライドが増えていくと思っています。

澤円流「共感プレゼン」の極意は「手書き」スライドにあり

三輪:「手書き」、ですか。

:かつて三輪さんがプレゼン大会で優勝した時もそうでしたが、これまでの優れたプレゼンは、美しい写真を中心としたスライドが中心でした。でも、それがオンラインになったことで、会場の空気をはじめとした空間の共有が難しくなりました。美しい写真も特別感が出にくくなってきました。

三輪:先日、あるオンラインのプレゼン大会の審査員をしたのですが、登壇者のスライドがどれも同じように見えて、平面的というか横並びに感じてしまいました。

:そうでしょう。美しいスライドが、共感を生むための舞台装置にならなくなってきたんです。だからこそ、距離を超えて温かさが伝わるアナログ感のあるスライド、つまり「手書き」のスライドが増えていくと思うんです。