累計27万部を突破! 『社内プレゼンの資料作成術』『プレゼン資料のデザイン図鑑』などプレゼンの定番シリーズ最新刊『パワーポイント最速仕事術』から、効果的なスライドを最速でつくる「パワポ操作法」を紹介します。著者は、ソフトバンク在籍時に、孫正義氏から何度も「一発OK」を勝ち取りましたが、超多忙だったため、そのような優れたプレゼン資料を「最速」でつくる必要性に迫られていました。その結果生み出された、超実践的な「パワポ仕事術」は、きっと多くのビジネスパーソンの参考になるに違いありません。

第1回 https://diamond.jp/articles/-/230055

「仕事が速い人」は知っている。<br />最速で「一発OK」のプレゼン資料をつくる<br />「7つの秘密」とは?Photo: Adobe Stock

「わかりやすさ」がプレゼンの命

 プレゼン資料はわかりやすくなければなりません。
 何を伝えようとしているのか、スッと理解することができないようなプレゼン資料では、誰も真剣に聞いてはくれません。それでは、プレゼンの目的を達成することは不可能です。では、どうすれば、わかりやすいプレゼン資料をつくることができるのでしょうか?

 ポイントは、大きく2つあります(下図参照)。

「仕事が速い人」は知っている。<br />最速で「一発OK」のプレゼン資料をつくる<br />「7つの秘密」とは?

 第1に、資料全体をどのような構成で組み立てるかということ。明確なテーマ設定がされているとともに、シンプルなロジックで組み立てられたプレゼン資料でなければなりません。

 第2に、1枚1枚のスライドをどのようにつくるかということ。パッと見た瞬間に、何を伝えたいのかが直感的につかめるスライドでなければなりません。長々と文章を記したようなスライドや、複雑なグラフをそのまま貼り付けたようなスライドはNG。相手に考えさせる手間をできるだけかけさせないような、シンプルなスライドをつくる必要があります。

 最新刊の『パワーポイント最速仕事術』は、2つめのポイントである「一瞬で理解できるスライド」を、パワーポイントで最速でつくるノウハウを伝えるものです。本連載では、同書から抜粋しながら、そのようなパワーポイントの操作手順を詳しく紹介していきます。それを参考にすれば、限られたパワポの機能をマスターするだけで、サクサクとスライドをつくることができるようになるはずです。

 ただ、そのパワポの技術を最大限に活かすためには、第1のポイントである、プレゼン資料の「全体構成」を適切に組み立てなければなりません。

 このポイントをおろそかにしたままでは、どんなに効率的にパワポでスライドをつくることができるとしても、上司のチェックでつくり直しになったり、プレゼン本番で相手の理解を得られない結果を招いたりして、きわめて非効率な仕事になってしまうでしょう。パワーポイント最速仕事術は、パワーポイントに触る前に始まっているのです。そこで、ここでは、プレゼンの全体構成について、概要をまとめておきます。