「手書き」は下手だからこそいい

三輪:でも、それは絵が下手や自分のような人にとっては、正直きついですね。

:いえいえ、逆ですよ。「ちょっと下手」な方が手触り感があっていい。僕も絵を書くことは苦手ですが、ちょっとした工夫でこんなスライドを作れるようになりました。

澤円流「共感プレゼン」の極意は「手書き」スライドにあり

三輪:すごく上手じゃないですか。誰でもこんなスライドが作れるものなんでしょうか。

:簡単ですよ。僕の知人で『ラクガキノート術』という本を出版されたタムラカイさんという方がいて、彼から人を描くときは、丸と四角と線を組み合わせるだけでいい、そして焦らずゆっくり描くだけでいいということを教わりました。

三輪:僕も数年前、小さなプレゼン大会でタムラカイさんに負けたことがありました。たしかに手書きのスライドのインパクトがすごかったです。上手いとか下手とかではなく、その人らしさがスライドに浮かんでいた印象です。

:まさにそれです。空気や空間を共有することが難しくなってきた今、温かい空気を作り出すことができる「手書き」スライドが、これから流行ると思うんですよね。