ベラルーシには近年、安価な労働力と政治の安定に引き付けられたシリコンバレーや欧州の新興企業が集まり、今も旧ソビエト連邦時代の重工業と集団農場が中心の同国経済に貴重な明るさをもたらしていた。しかし26年にわたって政権を握るアレクサンドル・ルカシェンコ大統領に退陣を迫るデモ隊が暴力的に弾圧され、テクノロジー業界の未来が危うくなりつつある。社員や幹部が抗議デモを支援する一部のIT(情報技術)企業のオフィスには治安部隊が強制捜査に入った。社員の拘束も起きている。街頭デモが拡大する中、当局はインターネットの通信速度を落としたり、ソーシャルメディアのサイトへのアクセスを遮断したりしているため、インターネットが断続的に不通になり、企業の日常業務に支障が出ている。
ベラルーシ騒乱、テク新興企業に国外脱出の動き
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