このリストからは、非常事態下に中間管理職が日々の部下とのやり取りの中で注意すべき点が見えてきます。チームを維持するために特に重要なのは、信頼関係をいかに継続するかです。
新型コロナに関する情報は日々変化しているのは周知の事実ですので、部下が上司に特に期待するのは、4の「Express Empathy(共感を示せ)」や6の「Show Respect(敬意を示せ)」でしょう。
何をもって安全・安心と感じるかには、個人差があります。高齢者や子どもと同居している人と、一人暮らしの人では、感染に対する切迫感も違って当然です。励ますつもりで「そんなに気にすることないって」と軽く言ったら、取り返しのつかないことになってしまった、なんてことにならないよう、新型コロナに不安を抱える部下への声掛けには十分に配慮しましょう。
4つのフェーズに合わせて
コミュニケーション方法も変化を
一般的に、危機や緊急事態への対応にはいくつかのフェーズがあります。CDCは、リスクコミュニケーションもそれぞれのフェーズに対応すべきだとしています。
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1.準備段階
事前準備をする段階。事業継続計画(BCP)などさまざまな計画を策定し、不測の事態に備える。
2.初期段階
危機発生直後には、共感を示し、リスクを伝える。それぞれに行動を促すと同時に、組織としての対応を共有する。
3.維持段階
継続的にリスクを減らす行動を取るよう促す。必要があれば、グループごとに詳細な説明を行う。噂や誤解に対処する。
4.回復段階
警戒を怠らないよう注意喚起する。経験を振り返り、今後に生かす。