【ワシントン】11月の大統領選で対決する共和党候補のドナルド・トランプ大統領と民主党候補のジョー・バイデン前副大統領の税制案は大きく異なる。どちらが大統領になるかで今後10年で数兆ドルの差が出るだろう。  トランプ大統領は、自身の政権にとって最大の立法上の成果である2017年の税制改革法の継続を打ち出している。財政赤字を増大させながら企業と個人を対象に減税を実施した同法について、トランプ氏は18年から19年にかけて経済成長に弾みをつけたと評価(同時期に失業率は4.1%から3.5%に低下した)、2期目もさらなる減税を進めようとしている。