3.エンパシー:
相手の気持ちに共感を示す

相手の気持ちに共感できた場合には、率直に伝えましょう。

「おっしゃるとおり。さぞかし●●でしょうね」
「そう感じるのは、ごく自然な気がします」
「私も、その状況ではそう感じてしまうと思います」

ここで「その気持ちわかる!」は禁句です。

なぜなら、「アクティブ・リスニング」の焦点は、あなたではなく、相手の気持ちだからです。「その気持ちわかる!」ではあなたの側が強すぎます。

あなたが本当に相手の気持ちをわかっているかどうかは、実のところあなたにも相手にもわかりません。

もしかすると、相手は「こんなに悲しいことは他人には絶対にわからない」とふさぎ込んでいるかもしれないのです。

十分に注意しましょう。

また、相手の気持ちに完全に共感できなくても、相手の状況に身を置き、相手の気持ちを肯定するよう意識しましょう。

「多くの人がその状況なら●●と感じると思います」
「●●と感じてしまうのも無理もないですね」

相手がなぜその気持ちになっているかに焦点を当て、相手の気持ちに共感を示すのです。

また、相手の気持ちに共感できないとき、否定的なトーンで疑問を投げたり、否定した
りするのは厳禁です。

「どうして●●などと思うのですか?」
「●●という気持ちは私にはわかりません」

などは思ったとしても口に出さないでください。