眼科医によれば、パソコンを使っている時は、まばたきの回数が極端に減るのだそうだ。普通、私たちは1分間に20回ぐらいまばたきをしているが、パソコンを使って作業をするとまばたきの回数がおよそ3分の1に減ってしまうという。

 角膜の表面は、まばたきによって涙腺から押し出された涙で潤っている。まばたきが減ると涙が減り、涙で角膜が潤わなくなる。乾燥した目の表面にはガラスにひびが入ったような細かい傷ができ、異物感が出たり、視力が低下する恐れもある。これがドライアイだ。

「異物感などの自覚症状」「涙の分泌量・質の低下」「角膜もしくは結膜に傷がある」という3つの症状があると、ドライアイと診断される。

 厚労省によれば、およそ2000万人にドライアイの危険があるというから、もはや国民病と呼んでいいだろう。

 年を取った人の方がドライアイになりやすく、症状は深刻だ。涙液は油層、ムチン層、水層の3層からなっている。

 若い時は油層が分厚いため、涙が蒸発しにくい。それだけドライアイになりにくいが、年を取ると涙の質が劣化し、油層が薄くなってしまう。

 ドライアイは、パソコンでの作業時間が長ければ長いほど発症しやすい。1時間より2時間、2時間より4時間、長く連続して作業が続けば続くほど目は乾いていく。