米ネット小売り大手アマゾン・ドット・コムは先週、社内で実施している新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査結果や自己隔離している従業員の割合などのデータを公表するよう他社にも呼びかけた。だが、これまでのところ、その答えは「ノー」のようだ。米企業は目下、工場やレストラン、オフィスや娯楽施設などにスタッフが戻る中、職場でのウイルス感染防止・封じ込めに向けた異例の取り組みを行っている。小売り大手ウォルマートや自動車大手フォード・モーター、食品スーパー大手クローガー、食肉加工のスミスフォールド・フーズなどは、程度の差はあるものの、COVID-19検査を従業員に提供している。毎日検査を実施するところもあれば、週次で行っているところもある。感染が疑われる従業員の自宅に検査キットを送付する企業もあれば、職場に検査場を設けているところもある。