中国雲南省のシーサンパンナ・タイ族自治州への旅行パッケージをPRする梁董事長(左)。現地に象が生息することにちなんで、象の着ぐるみを着ている。全力コスプレぶりは、この回にとどまらない。このページの写真はすべて梁董事長のウェイボー(微博)から
中国雲南省のシーサンパンナ・タイ族自治州への旅行パッケージをPRする梁主席(左)。現地に象が生息することにちなんで、象の着ぐるみを着ている。全力コスプレぶりは、この回にとどまらない。ライブコマースの模様の写真はすべて梁主席のウェイボー(微博)から

10月上旬に終わった中国の大型連休、国慶節休暇。例年なら日本の旅行業界を潤す「世界人民大移動」の時期だ。コロナ禍に見舞われた今年、日本では中国人観光客の姿を見ることはなかったが、現地の旅行業界では激しい商戦が繰り広げられていた。(ダイヤモンド編集部特任アナリスト 高口康太)

観光地は大活況に見えるが
実は中国の旅行市場も大変

 人、人、人……人の群れ。日本からすると驚きの光景を、テレビのニュース番組で見た人は少なくないはずだ。中国の大型連休、国慶節(建国記念日)休暇の光景である。

 国慶節休暇は10月1日から8日までの8日間。例年であれば、日本各地も中国人観光客であふれかえる時期だが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大でインバウンド需要が消失。日本のホテルや観光地、小売りなど関連業界には大きな痛手となった。日本の関連業界から見ると、中国の人出はうらやましく見えるのではないか。

 ところが大混雑の映像とは裏腹に、中国の旅行市場はまだ回復しきっていない。中国文化旅行部(部は日本の省に相当)によると、今年の国慶節休暇の旅行者数は延べ6億1800万人と、前年比21%減っている。ホテルや交通機関の利用、観光地のチケット収入を中心とする国内旅行収入は、同30%減の4543億3000万元(約7兆900億円)にとどまった。

 そんな厳しい地合いの中で大奮闘したのが、中国のOTA(インターネット旅行代理店)最大手、トリップドットコムグループ(携程集団)だ。