糖尿病では1日2杯の飲酒も高血圧に関連
糖尿病の人は、2杯目のアルコールを飲まない方が良いかもしれない。1日に2杯以上のアルコールを飲むと、高血圧のリスクが高まることを示唆する新たな研究結果が報告された。詳細は「Journal of the American Heart Association」9月9日オンライン版に掲載された。
論文の上席著者である米ウェイクフォレスト大学医学部のMatthew Singleton氏は、「従来、大量の飲酒が高血圧に関連するとされてきた。しかし実際には中程度のアルコール摂取でさえ、糖尿病患者の高血圧リスクを押し上げている可能性がある」と述べ、糖尿病患者は飲酒のリスクについて医師に相談するようにアドバイスしている。
Singleton氏らはこの研究に、2型糖尿病患者を対象として血糖・血圧・脂質という複合的なリスク管理による心血管イベントの抑制効果を検証した大規模臨床試験「ACCORD研究」のベースラインデータ(平均年齢63歳、約3分の2が男性、平均糖尿病罹病期間10年)を用いた。自己申告によるアルコール摂取量と血圧の記録のある1万200人のデータを解析対象とした。