武装化した市民集団が
州知事拉致を計画
タタタタタ!ドーン! アメリカ中西部ミシガン州の田舎町ミュニスの森の一角で、数カ月前から毎週日曜夕刻になると何百発もの銃声と爆発音が響いていた。不審に思った住民もいたが、ミシガン州では「オープンキャリー」(銃を公然と持ち歩く権利)が認められている。射撃の練習かと思って誰も警察には通報はしなかったという。
ところが今月初め、銃声が突然やんだ。
やれやれと安堵していたら程なく衝撃の事実が明らかになり、今度は全米に戦慄が走った。大統領選挙直前にミシガン州庁舎を襲撃して、グレッチェン・ウィトマー州知事(民主党)らを拉致する計画をしていた「ミリシア(民兵)」と呼ばれる極右武装勢力が射撃訓練をしていたのだ。