米ゴールドマン・サックス・グループはマレーシアの政府系投資ファンド、ワン・マレーシア・デベロップメント(1MDB)に絡む汚職疑惑を巡り、不正行為があったことを認めて約28億ドル(約3000億円)を支払い、米政府と和解する。複数の関係者によると、不正行為に関与したゴールドマンのアジア子会社は今週、罪を認める見通し。ゴールドマンは過失を認める代わりに訴追を延期される条件を受け入れることで、罪を認めて事業に影響が及ぶ事態を回避する見込みだ。この訴追延期合意(DPA)では、ゴールドマンが所定期間内に再び過失を犯せば、司法省は訴追することができる。これで東南アジア、ハリウッド、中東、ラスベガス、ロンドンを舞台に数年にわたり繰り広げられた巨額汚職事件の幕が下りる。ゴールドマンは1MDBの資金流用に関与した件で、マレーシア当局とは7月に25億ドルで和解済みだ。