米半導体大手インテルがメモリーチップ事業の大半を韓国SKハイニックスに約90億ドル(約9500億円)で売却すると発表したことで、業界再編が一段と加速しそうだ。調査会社トレンドフォースによると、SKハイニックスは買収により、NAND型フラッシュメモリー市場で25%近いシェアを占め、一気に第2位に踊り出る。現在のSKハイニックスの市場シェアは約12%で第4位、インテルはシェア11.5%で第6位だ。NAND型フラッシュはスマートフォンやパソコン(PC)などに搭載され、長期のデータ保存に使用される。合意した売却対象には、インテルのウエハー、ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)事業、および中国・大連の工場が含まれる。インテルは大型データセンターやクラウド提供会社向けのメモリーチップ事業は維持する。両社の合意については、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が19日、最初に報じていた。両社の発表によると、来年終盤までに政府の承認取得を目指す考えで、インテルはそれまで生産を継続する。
再編進む半導体業界、インテル・SK合意で流れ加速
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