米経済は7-9月期、圧倒的な回復を見せた。だが10-12月期はそれほど簡単にはいかないだろう。商務省が29日発表した7-9月期の実質国内総生産(GDP)は前期比年率換算で33.1%増。4-6月期は31.4%減、1-3月期は5%減だった。こうした年率換算の数字は、四半期の成長率が年間を通して続いた場合の成長率を示している。年率換算しない場合、7-9月期のGDP成長率は7.4%増、4-6月期は9 %減、1-3月期は1.3%減となる。年率換算しない7-9月期GDP成長率は2019年10-12月期の水準を3.5%下回る。10-12月期に完全に回復するには、年率換算で15.2%増となる必要があるが、それは実現しそうもない。