――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  欧州航空機大手エアバスの「A320」は、1987年の運航開始当時、アップスタート航空企業のムーンショットプロジェクトのようなもので、短距離フライトで米ボーイング「737」の優位性に対抗できる見込みはほとんどないと思われていた。だが2020年になった今では、航空業界の存続を支えている数少ない航空機の一つだ。  エアバスは今週、航空機の納入再開に伴い、第3四半期のキャッシュフローがプラスになったことを明らかにした。エアバスの商用航空機納入数は145機。ライバルのボーイングは28機だった。