米半導体大手クアルコムにとって、第5世代移動通信システム(5G)対応の新型iPhone(アイフォーン)が恩恵をもたらすのは明らかだ。だが同社にとっての朗報はそれだけではない。クアルコムが4日遅くに発表した7-9月期(第4四半期)決算には、それが如実に表れていた。スマートフォンなどの端末向けの半導体売上高は前年同期比38%増となり、50億ドル(約5184億円)近くに達した。同部門の10-12月期(2021年第1四半期)売上高の予想レンジの中間値は80%増となっており、少なくともここ10年で最も高い増収率になる見通しだ。10-12月期はアップルの新型スマートフォン「iPhone 12」が発売され、法廷争いで長年締め出されていたiPhoneにクアルコムが戻ってくることになる。
クアルコム、iPhone以外にも朗報とは
新たな販路や訴訟決着で一段と明るい見通しに
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