コロナ禍から企業が復活するのは一体、いつになるのだろうか。上場100社超、30業界を上回る月次業績データをつぶさに見ると、企業の再起力において明暗がはっきりと分かれている。前年同期と比べた月次業績データの推移を基に、「嵐」から「快晴」まで6つの天気図で各社がいま置かれた状況を明らかにする連載「コロナで明暗!【月次版】業界天気図」。今回は、10月度のラーメン・カレー・定食編だ。
いきなり!ステーキ25%減のドロ沼
餃子の王将が2年連続で売上更新!
ラーメン・カレー・定食の主要5社が発表した10月度の月次業績データ(既存店売上高)は、以下の結果となった。
10月度の餃子の王将(王将フードサービス)の既存店売上高は、前年同月比100.7%(0.7%増)と前年を上回ってみせた。
ところが、残りの4社は全て前年割れだ。CoCo壱番屋(壱番屋)は同96.2%(3.8%減)、大戸屋(大戸屋ホールディングス〈HD〉)は同88.8%(11.2%減)日高屋(ハイデイ日高)は同87.0%(13.0%減)だった。
そして、この4社をしのぐ厳しさなのが、いきなり!ステーキ(ペッパーフードサービス)である。10月度の既存店売上高は、同74.6%(25.4%減)と9月度に引き続き苦しい状況だ。