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無症状の新型コロナ感染白血病患者が
70日間ウイルスを排出

 新型コロナウイルスに感染した人は、通常、8日間ほどウイルスを排出すると考えられている。しかし、米ワシントン州カークランドで、少なくとも70日間ウイルスを排出し続けた71歳の女性白血病患者が確認された。この女性の感染期間は少なくとも105日間に及んだが、その間ずっと無症状であったという。米国立アレルギー感染病研究所(NIAID)のVincent Munster氏らが報告したこの症例研究は、「Cell」11月4日オンライン版に掲載された。

 この女性は、10年前より慢性リンパ性白血病を患い、低ガンマグロブリン血症と貧血、慢性の白血球増多症を発症していた。2020年2月12日、女性は背部および下肢の痛みのために救急部を受診し、2月14日に、がんに関連して生じた脊髄骨折と脊柱管狭窄症に対する手術を受けた。2月19日にリハビリセンターへ移されたが、2月25日に貧血のために再入院した。2月26日に胸部X線検査が、2月28日に胸部CT検査が行われたが、異常は認められなかった。しかし、リハビリセンターでは、この女性が滞在していた時期に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のアウトブレイクが発生したため、彼女も3月2日に新型コロナウイルスのPCR検査を受け、陽性が判明した。

 その後の15週間で、この女性はPCR検査を14回受けたが、結果はいずれも陽性であり、陰性となったのは、最初に陽性が判明してから105日が経過した、6月15日のことであった。