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「人間の脳の遺伝子発現マップ」でわかった驚くべき事実

 脳内のプロセスを解明することは、壮大なプロジェクトです。ですから当然、脳について誤って解釈されることもあります。

 たとえば、長年にわたり、右脳が優位に働く人は物事の全体像をとらえることが得意で、左脳が優位に働く人は細かいことを処理するのが得意だといわれていました。しかし、これは本当に正しいのでしょうか?

 ヨーロッパでは2013年に、「人間の脳のモデルをつくること」を目標としたヒューマン・ブレイン・プロジェクトという巨大プロジェクトが発足し、その研究資金は12億ユーロにも上ります。

 また、アメリカでは、「技術革新を進めることにより脳の全体像を解明していくこと」を目指したブレイン・イニシアティブという巨大プロジェクトが進められており、同プロジェクトの一環として、2014年に「脳細胞間の信号のやりとりに関する研究」が1億ドルの資金でスタートしています。

 このような中、「脳の遺伝子発現を示すマップを作成すること」を掲げたプロジェクトが、長年にわたって進行しており、近年、大きな成果を出しました。初の「人間の脳の遺伝子発現マップ」が完成したのです。

 そして、そのマップから驚くべき事実が明らかになりました。右脳と左脳の遺伝子活性は、非常に類似していたのです。

 つまり、個人によって左右どちらかの脳のほうが優位に働くという現象は認められませんでした。そのため、人間の行動のクセを脳領域ごとに分類するのは正しくないといえるでしょう。

人間の脳の遺伝子発現マップ
「人間の脳の遺伝子発現マップ」を作成した、アレン脳科学研究所(アメリカ、シアトル)のエド・レインとマイケル・J・ハウルリチは、2015年に「脳は、自由な社会ネットワークの中で生きており、しかも仕事内容が厳密に決まっていない部門で働いているようなものだ」と学術誌に書いている。

 つまり、脳細胞がどこにあるのかはそれほど重要ではなく、行動に必要な情報を伝達する「脳細胞同士のつながり」がとくに重要となってくるのです。

 脳の機能について、研究者らの見解は今後も変わる可能性があります。ただ、「脳細胞同士のつながりが改善すれば、脳の能力は上がる」ということは確実であるようです。

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