「頭がよくなる」「運動神経がアップする」「認知症を予防できる」「集中力が高まる」「ストレスが減る」「記憶力が増す」など、人間の能力が飛躍的に向上する唯一無二のメソッド「ライフキネティック」。新しい動きを次々とすることで脳のネットワークを増やし、脳が活性化する手法だ。1日10分、1週間で60分でやればOK。「間違えることが正しい」という驚異的な脳トレ『Life Kinetik® 脳が活性化する世界最先端の方法』が刊行! ライフキネティックが脳と身体にどう作用するのか、本の解説とともに紹介する。これまで知らなかった新しい世界を知ることで、あなたの未来は明るいものになるかもしれない。

ライフキネティックと一般の脳トレとは、何が違うのか?

 脳トレと聞いて、Life Kinetik®(以下、ライフキネティック)を思い浮かべる人はほとんどいないでしょう。事実、原書『Life Kinetik® Bewegung macht hirm』に出合うまでは、私自身、その存在を知りませんでした。

 ライフキネティックは、便宜上、脳トレと説明していますが、厳密に言うと、脳トレではありません。著者のホルスト・ルッツ氏はこう言っています。

 一般に「脳トレ」と呼ばれているプログラムはどれも、脳の能力の一部を高めるものであって、トレーニングすることで、ある特定のことがうまくできるようになるだけなのです。
 もちろん、日常生活でその能力が必要であればトレーニングする価値はありますが、脳の全般的な能力を上げたいのであれば、脳につねにさまざまな新しい刺激を与えて、脳全体を鍛えていく必要があります。(118ページより抜粋)

 また、こう説明しています。

 ライフキネティックでは、簡単なエクササイズによって、脳内でまだ利用されていない領域を活動させていくことを目指しています。(中略)ライフキネティックのエクササイズには、知覚(とくに視覚)の能力と、すばやく情報を処理して動きに反映させるための集中力が非常に求められます。
 このことは、とても簡単な動きを行なうエクササイズにもいえます。これらすべての要素を満たしているのが、ライフキネティックなのです。つまり、ライフキネティックの公式は次のようになります。

「知覚+脳トレ+動き=能力の向上」

 ライフキネティックでは、この3つの要素を使って、脳内のネットワークを改善し、それにより脳のあらゆる領域を一層活用させることを目指しています。(43、44ページから抜粋)

 これまでの脳トレとの違いがわかりますか?

 脳全体を鍛えていくには、目の動きと体の動き、それをつかさどる脳の動きが必要で、それをかなえるエクササイズがライフキネティックなのです。