新型コロナウイルス対策のために日本政府は今年、財政赤字を急拡大させた。海外諸国と比べると、それはどういった規模感になるのか?
国際通貨基金(IMF)が10月に発表した先進国の政府債務残高の経済規模(名目国内総生産〈GDP〉)比の推計を見てみよう。すると、昨年は単純平均で68%、今年は82%になる。13ポイント増だ(小数点以下は四捨五入。以下同)。
日本は昨年が238%、今年は266%と水準はいずれも1位で、増加幅28ポイントも1位だ(平均の倍以上)。ただし、この推計は第3次補正予算前のものだ。同予算は本稿執筆時では確定しておらず、20兆円超との報道も一部見られる。