特にEVのHONDA eでは、「ホンダの独創性」を前面に打ち出した。11月のドイツの「ジャーマン・カー・オブ・ザ・イヤー2021」においては、欧州の電動化をリードするドイツ車勢を退けて「イヤーカー」に選出された。

 かつてホンダは、マスキー法と呼ばれた世界で最も厳しい米排ガス規制をクリアしたCVCCエンジンを開発して世界を震撼させ、日米自動車摩擦で苦労した時期には米国現地生産の「一番乗り」を果たした。

 歴代のホンダのトップは、創業者本田宗一郎以来、「負けず嫌い」が多かった。必然的にその社風は「チャレンジ精神と独創性」であった。

 過去にもホンダの危機はあったが、それを乗り越えてきた。

「オデッセイ」がホンダの「救世主的な存在」となって経営危機から回復する直前には、メインバンクがともに三菱銀行ということで三菱自動車との合併話が持ち上がったこともある。

 今年8月にも英紙フィナンシャル・タイムズが「日本政府関係者がホンダと日産の経営統合を昨年末に模索していた」と報じた。厳しい業績にあるホンダと日産が統合し、一強トヨタの対抗軸をつくるとの見方もあったのか…。これは両社とも否定しており、真実かどうかは闇の中だ…。

 もっとも、本稿の冒頭部分でも触れたように、ホンダはこれに対抗するかのように米GMとの戦略提携を発表した。

「トヨタ何するものぞ」
気概あるホンダらしさ復活はあるか

 ホンダは、八郷体制の中で主力四輪事業の収益力回復を最大の命題として事業構造改革の仕上げの段階に入っている。